前回の記事で、引越しの1ヶ月前に申し込む物件を決められるように、引越しの約2ヶ月前から探し始めるのがベスト、という事をお伝えさせて頂きました。
(前記事)>お部屋探しのタイミング①~引越しの何日前から探し始めるべきか~
しかし、なぜタイミングを見計らっての部屋探しが必要なのでしょうか?
実はお部屋探しは、早すぎても遅すぎても良いお部屋は見つかりづらいです。早すぎると、入居を急かされて無駄な家賃が発生してしまいますし、遅すぎると、物件の選択肢が少なくなってしまいます。
また、来店のタイミングによって、不動産屋の営業マンの対応も変わってきます。
今回は、早めや遅めに不動産屋に探しに行った場合、営業マンはどう考え、どう対応するのか、タイプ別にご紹介してみようと思います。
目次
1.早めに不動産屋に行った際の対応
例えば、3月末に引越したい方が、早めの前年12月頃にお部屋探しに不動産屋に来店したとします。その時点では、3月末に引越しできる物件はほとんどありません。
そういった際、不動産屋の営業マンはどういった対応をとるのでしょうか?
3タイプの営業マン別に対応をご紹介します。
・売り上げ成績第一のガツガツ営業マンA
自分の売上を第一に考えるタイプの営業マンAは、入居が先のお客様が来られた場合、なんとかして入居を急かしてきます。営業マンの売上は、1ヶ月ごとに計算され、評価や給料に反映されますので、なるべくその月の内にに契約をまとめたがります。
12月時点では、3月まで入居日を引き伸ばせる物件が無いので、様々な理由を言って、早めの引越しをおすすめしてきます。今日来てくれたお客様が、3月にまた自分の店に来てくれるとは限らないので、まずは即決を狙ってきます。
「3月は繁忙期で忙しいので、良い物件がどんどんなくなってしまいます。早く契約した方が良いですよ!」
こんなセリフを言われたら要注意です。3月の物件が、12月や1月に無くなる事はまずありません。急かされて早めに引越してしまい、二重家賃や交通費の無駄で損をしてしまう可能性があります。
・仕事はそこそこ、定時に帰りたい営業マンB
仕事はそこそこにこなし、売上や成績をあまり重視していない営業マンも多いです。基本的に無理な営業はしてきません。
来年3月の引越しのお客様は、契約の確率が低いため、あまり物件を紹介せず帰らせようとします。
契約に結びつかない案内はなるべくしたくないので、「今日は契約しないけど、お部屋だけ見せて下さい」というパターンは嫌います。案内だけさせられて、またいつ来てくれるか分からないのは、時間の無駄と考えるのです。
「探し始めるのが早すぎます。来年にまた来て下さい」
このように、営業マンからの熱意を全く感じなかったら、そのお店からは早々に帰るのが無難です。もしくは、「今日はお話だけ~」と切り出し、案内は無しで、情報だけ貰って帰るのが良いでしょう。
もし入居者がお部屋探しのタイミングを間違えずに来店すれば、この営業マンBもしっかりと物件を紹介してくれたでしょう。タイミングを間違うだけで、やる気のない会社として、不動産外車の信用すら無くしてしまいます。
・信頼できる顧客目線の営業マンC
お客様の事を第一に考えるタイプの営業マンも、少なからず存在します。
タイミング早く探しに来られたお客様がいらっしゃった場合、まずは希望の条件をしっかりと聞いてくれて、その時点でのおすすめのお部屋を紹介してくれます。
3月に探す際の参考にと、何件か物件を案内してくれたりもします。もちろん、即決も迫りません。
こうして一度お部屋を見学しておく事よって、希望の広さ感や、どの程度の築年数なら満足かが分かり、3月のお部屋探しが格段にしやすくなります。
「お客様には、こういう条件のお部屋がぴったりだと思います。」
3月の引越しの時に、また来てくれる保証も無いのに、提案や案内までしっかりしてくれる営業マンは、信頼出来る営業マンだと思います。
2.遅めに不動産屋に行った場合の対応
不動産屋に行くのが遅れてしまい、引越し希望日がせまっているお部屋探しの場合は、成約率が高いので、どんな営業マンでもきちんと対応してくれます。
ただし、焦って探すと足元を見られやすかったり、急いで契約して後で後悔してしまう事になるので、気をつけなければいけません。
ちなみに、先程の3タイプの営業マンが対応した場合はこうなります。
・売り上げ成績第一のガツガツ営業マンA
急いで探している方は、結局どこかの部屋では契約が決まります。
であればと、なるべく営業マンにとって売上の大きい物件を優先的に紹介して、その中から決めてもらえるよう営業します。
借主にとって良い部屋ではなく、ただ単に売上の高い物件を、特におすすめしてきたりもします。
・仕事はそこそこ、早く帰りたい営業マンB
お探し条件に近い物件、おすすめ物件は紹介してくれると思います。
しかし、入居を焦っているお客様の場合、物件の選択肢が少なくても決めてくれるので、そんなにたくさんの物件を紹介しようとはしません。
特に忙しい時は、1件しかお部屋を見学させてくれない事もあったりします。
・信頼できる顧客目線の営業マンC
顧客目線の営業マンであれば、お客様の希望以上の事を提案してくれるかもしれません。
他の営業マンと比べ、たくさんの物件を紹介してくれます。
引越し日に間に合う物件の他にも、例えば1週間入居日をずらせばこんな物件もありますよ、と更に選択肢を増やす提案をしてくれたりします。
3.まとめ
どんな営業マンでも、早すぎず遅すぎず、ベストなタイミングでお部屋探しに来店していれば、きちんと良いお部屋が見つかるようにしっかり対応してくれます。
しかし来店時期を間違うだけで、営業マンも考えが変わり、対応が悪いなと感じたり、損をな契約をしやすくなってしまいます。
お部屋の探し方ももちろん大事ですが、タイミングも見極めるのが、お部屋探しには重要です。
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