賃貸のお引越しで、お部屋を探し始めるタイミングは重要です。
早ければ早いほど良いというわけでもありません。早すぎても遅すぎても、スムーズに探せなかったり、損な契約をしてしまう事になります。
今回は、自分が引越したい時期が決まっている場合、その何日前からお部屋を探し始めるのがベストなのかをご紹介します。
1.お部屋探しを始めるタイミングの基本
お部屋探しを始めるにあたって、特に現在も賃貸物件にお住まいの方は、注意する点が2つあります。
現住居の解約予告の確認
現在のお住まいが賃貸の場合、まず解約予告(退去通知)はいつまでに出さないといけないかを確認して下さい。
それによって、引越しのタイミングが変わってきます。
お持ちの賃貸借契約書、もしくは重要事項説明書の「契約の解除に関する条項」部分と、「特約」部分をご確認下さい。
「解約予告は○日前(○ヶ月前)までに行う」という文言が入っていると思います。
通常は、「1ヶ月前予告」や「30日前予告」になっていると思いますが、「2ヶ月前予告」や「60日前予告」などの契約もありますので、確認して下さい。
退去時家賃が「日割」か「月割」か確認
解約予告期間の近くに、解約月の家賃が日割り計算かどうかの記載もあると思います。
記載がない、もしくは「解約時は日割」の記載があれば、退去日までの日割の家賃を支払えば問題ありません。
ただし、「解約月は日割計算しない」もしくは「月割」との記載があれば、退去する月の月末までの家賃がかかりますので、ご注意下さい。
例えば、4月10日に解約予告を出した場合
・1ヶ月前予告、退去時「日割」であれば、5月10日分まで家賃がかかります。
・1ヶ月前予告、退去時「月割」であれば、5月31日分まで家賃がかかります。
月割の契約であった場合は、翌月の末までは現住居の家賃も払わなければいけませんので、いい物件が見つかったとしても、二重家賃(家賃被り)の期間が出来てしまいやすいです。
新住居の家賃発生日
引越し先の物件に関しては、入居日(もしくは家賃発生日)はオーナーと相談して決めます。
お部屋探しで気に入ったお部屋があり、申込をすると、だいたいそこから1ヶ月以内には家賃発生をするように言われます。
オーナーは、少しでも早く家賃を発生させたいですし、また部屋を長く押さええられてもしキャンセルになると、大きな損害が出てしまうので、なるべく早く入居して欲しいのです。
ただし、空き予定のお部屋、もしくは建築中の新築物件は例外です。
空き予定のお部屋の場合、その部屋が空いてから1ヶ月以内の入居を指定される事が多いです。
また新築物件に関しては、入居日は「完成日」や、「完成から数日以内」となります。
2.お部屋探しのベストなタイミング
では、お部屋探しにベストなタイミングはいつでしょうか?
・解約予告は1ヶ月前通知の、退去時月割が多い
・引越し先は、申込から1ヶ月以内に入居日を設定しないといけない
上記2つの制限より、引越したい日にちの1ヶ月前に物件決定が出来るように探すのがベストという事になります。
また家賃の二重払いを防ぐために、引越し先が決まりそうだったら、月を跨ぐ前に現住居の解約予告を出してしまっても良いと思います。
そして、引越し日の1ヶ月前に物件決定をするためには、その更に1ヶ月前ぐらいからインターネットで希望エリアの物件を探し始めます。
つまり、引越し日の2ヶ月前からインターネットなどで探し始めるのがベストになります。
そして相場観を養いつつ、気になる物件があれば不動産屋に問い合わせします。
一度の来店ですぐ決まることもありますが、余裕を持って、二度来店して決めるぐらいの気持ちでスケジュールを組んでおきましょう。
一度目の来店で何件か見学もして、希望条件を固めて、二度目の来店で本決定するという感じで良いと思います。(お部屋も、何日間かであれば仮押さえも出来ます)
3.まとめ
引越し希望日が決まっている場合は、
・その2ヶ月前からインターネットで部屋探し
・2ヶ月前~1ヶ月前に不動産屋に問い合わせ、来店
・解約予告は期間内に早めに出す
のタイミングで探して頂ければ、無駄な家賃も払わずに、希望ぴったり時期に引っ越しが出来ると思います。
次回の記事では、なぜベストなタイミングでお部屋探しをした方が良いのか、をご紹介しようと思います。