家賃保証会社とは? 審査や料金はどうなってるの?

家賃保証

前回の記事「敷金礼金ゼロ物件の理由と、メリットデメリット」で、家賃保証会社という言葉が出てきました。

家賃保証会社とは、家賃滞納があった際に、オーナーに対して家賃の保証をしてくれる会社です。

一昔前までは、あまりなじみの無かった保証会社ですが、今ではほとんどの物件で加入必須となっています。

皆様も、今までに賃貸契約をされた事がある方なら、「日本セーフティー」「全保連」「日本賃貸保証(JID)」といった家賃保証会社に加入した方も多いのではないでしょうか?

今回は、家賃保証会社とはどういったものか、また加入にかかる費用や、審査についてまでをご紹介します。

1.家賃保証会社は、家主のためのもの

まず、家賃保証会社は、どちらかといえばオーナーのための会社です。

もともと保証会社は、連帯保証人がたてられない方や、外国籍の方のために、連帯保証人の代わりとして利用される会社でした。

しかし今では、保証会社には加入必須で、更に連帯保証人も必要という物件も多くなってきました。

過去の、連帯保証人の代わりという立場ではなく、オーナーに家賃収入の保証する会社となっています。

現在の保証会社の役割を図で表すと、おおまかに下記のようになります。

保証会社イメージ

オーナーからすると、家賃保証会社に加入して貰えれば、もし家賃滞納があっても保証会社が代わりに家賃を保証(立て替え払い)してくれます。

更に、滞納した家賃の取り立ても、保証会社が代わりに行ってくれるため、家賃回収の手間も省けます。

ちなみに借主からすると、家賃回収業務をメインに行っている保証会社が取り立てに来るので、一般的なオーナーより厳しい催促が来ます。

2.家賃保証会社の審査と料金

保証会社にも審査がある

保証会社は、誰でも加入出来るわけではなく、保証会社の審査に通った人しか加入出来ません。家賃滞納があった際にきちんと回収出来る人か見られるわけです。

審査の際には、借主の勤務先や勤続年数、年収、過去の滞納歴、保証人の有無などを見られます。そして、保証会社の審査承認がおりてから、更にオーナー審査が始まります。

保証会社とオーナーの審査にどちらも合格して初めて、入居可能になります。

とはいえ、保証会社もオーナーも入居して貰わない事には収入になりませんので、落とそう落とそうとして審査しているわけではないのでご安心下さい^^

保証会社の費用

保証会社の費用は、おもに契約時に支払う初回費用と、毎月、もしくは毎年の保証会社の更新時に支払う更新料の2つです。

・初回費用

初回費用に関しては、契約時に、総家賃の30%から100%の保証会社費用がかかります。

例えば「日本セーフティーなら総家賃の40%」「全保連なら30%(プランによります)」という具合です。

総家賃ですので、「家賃」「共益費」の他に、「固定の水道代」や「駐輪代」なども含めた総額の○○%、という計算になります。

・更新料

更新料に関しては、毎月更新料がかかるものと、一年ごとに交渉がかかる会社があります。

オリコですと、毎月総家賃の1.2%が、毎月の家賃に上乗せして引き落とされます。

「日本セーフティーなら一年毎に10000円」、「全保連なら一年毎に総家賃の10%」、がかかってきます。

費用がかかるし、審査もされて、しかも家賃滞納をしなければ一度も使うことのない保証会社です。借主として、正直あまり嬉しい制度ではありません。

3.保証会社加入のメリット

そんな保証会社にも、加入する事のメリットはがあります。
良く言われているのが、下記の2点です。

・初期費用(特に敷金)が安くなった

保証会社が無い時代には、家賃滞納のリスクに備えて、敷金や礼金が何十万円と設定される事が多かったです。

そのため、単身の引越しでも、40万~50万程の初期費用がかかることも当たり前でした。

しかし、保証会社の登場によって、オーナーは家賃滞納のリスクがなくな、敷金を多く預かる必要もなくなりました。今では、多くの物件が敷金ゼロになっていたり、礼金も昔より安くなって来ています。

・審査に通りやすくなった

保証会社が審査を行って、家賃保証をしてくれるという事は、オーナーが審査で厳しくする必要が無くなったという事です。

少し不安な入居者だと思っても、保証会社の審査に通ってさえいれば、家賃の保証はされます。ですので、オーナー側も安心して部屋を貸す事ができるようになりました。

正直言って、入居審査のノウハウがあるオーナーはほとんどいません。職種」や「年齢」「国籍」だけで判断してしまうオーナーさんも多くいらっしゃいます。

そこに、審査のノウハウのある保証会社が間に入る事で、きちんと家賃を払える人は、入居を断られる事がなくなります。

借りる側にとっても、安心して申し込めるというメリットになります。

4.まとめ

ほとんどの物件で加入必須の保証会社ですが、借主のためではなく、どちらかといえばオーナーのための会社です。

多少のメリットはあるにせよ、加入無しに相談出来るなら、無しにして貰ったほうが費用的にはお得です。

ただし加入無しにしてもらった場合は、多少入居審査が厳しくなります。

保証人がたてられて、勤続年数が長いなど、審査状況に自身のある方は、保証会社無しでの申し込みを依頼してみるといいかもしれません。(オーナーさんによっては、全部屋の統一を図るために、内容関係無く保証会社必須という方もいらっしゃいます)

●入居審査のコツについてはこちらの記事をご参考下さい。

>賃貸物件の入居審査について~審査基準や日数、申込時の注意点は?~

レクタングル大
レクタングル大

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

レクタングル大