1.仲介手数料とは
気に入ったお部屋が決まったら、いよいよ申し込みや契約となるわけですが、その際に気になるのが、費用面になるかと思います。
この時かかる費用には主に、「前預かり家賃」「敷金礼金」「保証会社費用」「火災保険料」「仲介手数料」などがございますが、今回はその中の「仲介手数料」についてご説明させて頂きます。
「仲介手数料」は、家賃の1ヶ月分+消費税が相場となり、物件を仲介した不動産会社の報酬となります。
今回は、まずは仲介手数料の仕組みについてご紹介して行きます。
手数料の交渉方法について知りたい方はこちらです。
>賃貸契約の仲介手数料の交渉①|値切れる物件、値切れない物件について
2.仲介手数料の取得イメージ
そもそも、仲介手数料とは、仲介業者がお部屋の貸主(オーナー)と借主双方に、両方合わせて家賃の「1ヶ月分(+税)」まで請求する事が出来るお金です。
オーナーと借主の双方にそれぞれ家賃の半月分まで請求できる、と法律では決められています。
しかし、借主から承諾を得た場合は、借主からまるまる1ヶ月分の仲介手数料を取得する事も出来ます。通常は、重要事項の説明(契約前の説明)時に、仲介手数料の金額も記載されていて、あわせてサインを貰うことが多いです。
法律で決まっているのは最大額ですので、仲介業者によって手数料が ゼロ~1ヶ月分とひらきがあります。
ただ、実際の業界では、少し違った慣習となっております。
3.実際の仲介手数料の取得イメージ
図のように、借主からは最大の1ヶ月分の手数料をもらい、更にオーナーからは、広告料や業務委託費といった、手数料とは別の名目で、家賃の1~3ヶ月分の手数料を貰える事もあります。
オーナーが支払う広告料は、オーナーが自由に設定できるため、もちろん無しという物件も多くあります。
ただそうすると営業マンに紹介して貰いづらくなってしまいます。(広告料の少ない物件は、営業マンに紹介して貰えなかったり、お勧めして貰い辛いです)
4.もともと仲介手数料ゼロの業者には気をつけて
仲介手数料が全てゼロや、半額ですとうたっている仲介業者は、基本的にオーナーからの広告料が大きいところしか紹介してくれません。
お客様からもらう仲介手数料がゼロなので、オーナーから大きく広告料が貰える物件でないと利益がとれないためです。
売上のことしか頭にない営業マンに当たってしまうと、広告料がかなり多くもらえる物件しか紹介されず、もっと良い条件の部屋が存在するにもかかわらず、気づかずにお部屋を契約させられてしまう事もあります。
特に広告料の多い物件は、立地が悪かったり、築浅でも入居者がなかなか決まらないような何かしら条件の悪い物件が多く、後で後悔する可能性も高いです。
その点、通常の仲介業者ですと、仲介手数料があるので、広告料が少ない物件も含め多くの物件を紹介してくれやすいです。(営業マンにはよりますが。。)
初期費用が抑えられるに越したことはないですが、安易に仲介手数料無料の業者に飛びつかずに、一般的な信頼できる業者で、かつ仲介手数料を交渉するのが一番理想のお部屋探しに近づけるのではないかと私は思います^^
通常の不動産業者での仲介手数料の交渉や、値切り方については、下記の記事をご参考下さい。