賃貸のペット可物件のメリット・デメリット

inu neko

今回の記事は、「これから賃貸マンションでペットを飼おうと考えられている方」と、「気に入ったマンションがたまたまペット可マンションだった方」に向けて、ペット可マンションがどういうものなのか、そのメリットとデメリットについてお伝えします。

ペットの飼えるお部屋は物件全体から言うと約10%~15%くらいです。

都心部の新しいマンションなどは、小型犬のみ可というお部屋も増えてきましたが、まだまだ全体から言うと少ないです。家主からすると、ペット可にするデメリットが多いため仕方ないと思いますが^^;

ただ私たち不動産屋からすると、もっとペット可物件が増えても良いかなとも思います。

小型犬ならまだ良いのですが、猫ちゃんや大型犬が飼えるマンションは本当に少なく、探すのも苦労します。

また、逆にペット可の物件には住みたくないという方も結構いらっしゃいます。

今回は、そんなペット可物件について現状を正しく知って頂こうと、基本からメリット・デメリットまで詳しくお伝えしようと思います。

1.ペット可の賃貸物件とは?

まず、ペット可の賃貸物件とは、家主がペット飼育を許可してくれている物件の事です。

設備的にこれが無いとペットが飼えない、という規定はありませんので、同じマンションでもオーナーが変わればペットが飼えるようになることもあります。

そして、ペット可物件は大きく分けて次の2種類になります。

①通常の物件だが、オーナーがペット飼育を許可している物件。

②最初からペットを飼う方向けに作られたペット共生型の物件。

①の通常の物件は、特にペット用の設備があるわけでもないですし、ペットを飼われる方も全体の1~2割くらいだと思います。

②のペット共生型の物件は、ペットの足洗い場やドッグランなどがついている事も多く、住まれる方の多くがペットを飼われるでしょう。

つまり、「ペット飼っても別に良いですよ」という物件と、「是非皆さんペットを飼って下さい」という2種類のマンションがあると言う事です。

2.ペット可物件のメリット・デメリット

ペット可物件のメリット

ペットを飼う方にとっては、当然ですがペットが気兼ねなく飼える事が最大のメリットです。

オーナーが許可してくれているので、堂々と飼ったり、散歩に行くことが出来ます。

逆にペットを一切飼う予定の無い方にとっては、メリットらしいメリットはないかもしれません。ただ、ペット可と言うだけでその物件を避ける必要はないと思います。

実際何割くらいの方がペットを飼っているのか(管理会社に聞けば教えてくれます)や、見学時に匂いが気にならないかなどを確認すれば、ペットを飼わない方も快適に過ごせると思います。

特に最近の分譲賃貸マンションなどは、小型犬可となっている事も多く、そういった好条件物件を選択肢から外してしまうのは勿体無いです。

ペット可物件のデメリット

ペットを飼う方にとっては、ペット可物件は敷金礼金が高い傾向にある事と、退去時のクリーニング代が高くなってしまう可能性がある事がデメリットです。

やはりペットを飼っていると、床や壁に傷をつけてしまったり、濡らしてしまう事があると思います。それらは自然損耗には含まれませんので、補修費用は借り主負担となってしまいます。

もし飼われる際は、ペット可物件といえど、きちんとケージを設置したり、傷付きそうな所は保護しておくなどの対策が必要でしょう。初めから多少の傷のある少し古めの物件を選ぶというのも一つの手です。

ペットを飼われない方にとっては、やはり共用部やエレベーターの匂いと、鳴き声がデメリットになります。ペット可物件であれば、家主にクレームを入れても、張り紙以上の対応はなかなかしてくれないと思います。

それらが気になる方やペットアレルギーの方は、ペット可物件は選択肢から外す必要があります。(物件資料に何も書いてないマンションはだいたいペット不可ですが、一応業者に確認して貰いましょう)

3.ペット共生型の物件のメリット・デメリット

ペット共生型の物件のメリット

ペット共生型の物件には、ペットを飼う方にとっては様々なメリットがあります。

もともとペットと住むことを想定して建てられているので、ペットと過ごしやすい様々な設備がついています。

ドッグランや足洗い場の他にも、ペット用の出入り口が付いていたり、リードフックが備え付けてあったり、コンセントの位置さえペット用に高めに配置されている物件もあります。

通常の物件よりペットの種類や大きさも許容されているので、多頭飼いや大型犬を飼われている方も安心です。

周りの方もペットを飼っている、もしくはペットがいる事に抵抗のない方が住まれているので、気兼ねなくペットと過ごせる事もメリットです。

ペット共生型の物件のデメリット

これは、ペット共生型の物件がまだまだ少ない事です。

もしペット共生型の物件に住みたければ、その他の「エリア」や「駅からの距離」などの条件は妥協して探さなければ見つからないかもしれません。

既に大型犬を飼っているような場合で無ければ、希望のエリアにペット共生型の物件があればラッキーくらいの感覚で探したほうが、条件の良い家は見つかりやすいといえます。

もう1点、ペットを飼われるのであれば仕方ないのですが、初期費用は通常の物件より高めに設定されている事が多いです。

やはりペットがいる方が、リフォーム費用が高くなりやすいため、敷金礼金も高くなりがちです。逆にペットが飼える物件だから月々の家賃が高くなる、という事はあまり無いと思います。

4.ペット可物件の探し方

ペット可物件などの貴重物件を探す際は、来店する仲介業者選びが非常に重要になってきます。

普通の物件であればどんな業者でもある程度の数は探せますが、大型バイク可やペット可などの絶対数の少ない物件を探す時は、必ず希望エリアを得意とする仲介業者に来店して下さい。

同じエリアで営業していると、そのエリアのペット可物件はだいたい頭に入ってくる、もしくは独自のデータベースで保管します。エリア違いの業者に行くのと、得意エリアの業者に行くのとでは、紹介してもらえる物件数が大きく違ってくると思います。

更に、その業者のホームページなどを調べて、「ペット可物件特集!」のような特集ページがあれば、その業者はペット可物件の情報に力を入れているということなので、更に安心です。

ペット可物件のメリット・デメリットを正しく知って、良い物件を見つけて下さい^^

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