賃貸では、仲介手数料の交渉がしやすい物件とそうでない物件があります。
交渉のしやすい物件では、入居者側が強気に出られるため、仲介手数料を最大ゼロまで値引きする事も可能です。
前回までの記事で、仲介手数料の値引きをしやすい物件は、「どの不動産業者でも紹介可能な一般物件で、なおかつオーナーからの広告料の多い物件」とお伝えしました。
前回までの記事はこちら
>賃貸契約の仲介手数料の交渉①|値切れる物件、値切れない物件について
今回は、その値引きのしやすい物件の見極め方をお伝えします。
1.まずは物件名をインターネットで検索
見学に行って、気にいる物件があった場合は、一度インターネットでその物件を検索してみましょう。
Googleなどで「物件名 + 駅名 もしくは 住所」で検索し、検索結果の中から、スーモやホームズなどの最新の物件情報を見つけます。
インターネットには、同じ物件を取り扱っている数多くの業者が、同一物件の情報を掲載しています。
一つの業者しか紹介出来ない専任物件であれば、いくら検索しても問い合わせ先は、物件を紹介してくれた1社(もしくは同一系列店)しか出て来ないと思います。
逆に、検索した物件がいろんな業者に掲載されている物件であれば、それはどこの業者でも紹介出来る一般物件の可能性が高いです。
2.複数の業者が掲載していたら、ひとつひとつコメントを見ていく
検索した物件が、複数の業者によって掲載されていたら、更にそれぞれの掲載ページのコメントを見ていきます。
もしコメントや備考欄に「当社だけの専任物件です」や、「当社が貸主です」というコメントがあれば、そこの会社に問い合わせるしかありません。
しかし、どこかしらの業者が1社でも、「仲介手数料無料で紹介可能です」や、「条件相談可能です」というような記載をしてれば、その物件は交渉のしやすい物件の可能性が高くなります。
基本的に一般物件であれば、1つの業者が安く交渉出来るのであれば、どこの業者でも同じ条件までは交渉出来ます。
「この会社にしか交渉はさせない」ってオーナーさんはほとんどいませんので。
ですので、インターネットで物件を検索して、交渉出来そうなコメントがあれば、もうその画面を営業マンさんに見せても良いと思います。
「他の業者さんでは、この物件も手数料交渉出来るみたいなんですが~」と言えば、対抗して大幅に値引いてくれるはずです。
3.その他の、交渉しやすい物件としにくい物件
大手ハウスメーカーの、「大東建託」「積水ハウス」「旭化成」「大和ハウス」がサブリースで貸主となっている物件は、ここ最近広告料がかなり少ないです。
そのため、仲介手数料も下がっても半額くらいが限界で、それ以上は下げれない物件が多いです。(ちなみにハウスメーカーは、決算時の入居率を上げるため、決算前は家賃や礼金の交渉がしやすいです)
逆に、1部屋1部屋オーナーが違う賃貸用の分譲マンション(プレサンスシリーズやエスリードシリーズなど)は、オーナー同士で競うためか広告料が高い事も多く、交渉しやすいでしょう。
今はどの業者もインターネットで集客している時代です。
そのため、インターネットに掲載されていない隠し物件はほぼ無く、良い条件のお部屋であればある程、多くの業者がこぞってインターネットに掲載します。
インターネット検索でしっかり情報を集める事が出来れば、より良い条件でお部屋を借りることが出来ると思います。