賃貸物件を見学するときの準備と注意点

見学画像

お部屋探しをして、気になる物件が見つかったらいよいよ実際の物件を見学に行きます。

ただし、ほとんどの方はそのたった1回の見学で、その物件にするかどうか決めなければなりません。

何度も見に行く時間が無かったり、あったとしても考えている間に他の人にとられてしまうからです。

よって、1度の見学で本当に納得いくまでお部屋をチェックする事が大切になります。きちんと準備をして、大事なポイントをしっかり見ておけば、1回見学するだけでもしっかりと見極める事が出来ます。

本記事では、見学時に物件をしっかりチェックするための準備やコツをご紹介します。

1.準備と持ち物

まず、不動産屋に行く前に、自分の家で準備しておくべき事がいくつかあります。

①引越し先に持っていく主要な家具のサイズを測っておく

まずは、設置場所が限られている「冷蔵庫」「洗濯機」の縦、横、高さを測ってメモしておきます。物件によってはドラム式が置けなかったり、冷蔵庫スペースの幅が狭かったりするためです。

それから、場所を取る大型の家具があれば、そちらもサイズを測っておきましょう。例えば、ダブルベッドなどをお持ちなら、それが入る部屋なのかどうかが物件選びの基準になるかと思います。

さらに万全を期すのであれば、家具の写真を撮っておけば、洗濯機の給水口がどの位置だったかなど、細かい部分も見返せます。

②持ち物を準備する

見学に必要なものは下記です。

・メジャー(2.5m以上を測れるものが望ましい)
・カメラ(携帯のカメラで大丈夫です)
・ペン(結構メモする項目が多いです)
・家具のサイズをメモしたもの

持ち物は、基本的に不動産屋に頼めば貸してくれますが、不動産屋も忘れてしまう事が結構あるので、持参するのが確実です。

僕も一度案内時にメジャーを忘れて、お客様と一緒にA4のクリアファイルを並べて採寸した事があります。(かなり恥ずかしいです笑)

あと、当日は脱ぎ履きしにくい靴は避けましょう。物件に行くたびに靴を脱ぐ事になるので、履きにくい靴は結構めんどくさいです。

2.見学当日の注意点

Ⅰ.来店から出発までの注意点

不動産屋に来店すると、まずは資料で様々な物件を紹介してくれます。その中から、2~4件、気になった物件を見学に行くのが一般的です。

ここで、資料上でじっくりと物件を見極めましょう。とりあえず、と何件も見学するより、しっかりと資料で選び抜いた物件を見に行く方がおすすめです。焦らず納得行くまで物件を紹介して貰いましょう。

お部屋探しに慣れた方なら、資料と営業マンの説明だけで物件を決めてしまう方もいます。(個人的には、どんなに良い物件でも出来る限り見学はした方が良いと思いますが)

それから見学に向かう際には、その資料を必ず持っていき、そこにメモしながら見学しましょう。

Ⅱ.道中での見学ポイント

見学は、多くは車でまわると思いますが、その際も出来る限り周りの景色を見ておきましょう。お店は多いか、細くて暗い道や危険そうな道を通っていないかなどもチェックしておきます。

気になる方は、物件から駅まで車でまわってもらったり、ご自身で歩かれたりしても良いでしょう。

Ⅲ.物件についてからの見学ポイント

物件についたら、まずは隣近所の建物を見ます。この時、工場や学校があれば要チェックです。

工場だと平日に異臭や騒音がする可能性があります。怪しい場合は、何を作る工場なのか確認します。社名(表札)を見れば大体わかります。

お菓子の製造工場の向かいに建っていて、一年中甘い匂いのするマンションなんかもあります。

学校が近い場合、ご家族様にはメリットですが、お一人暮らしの方だとうるさいと感じてしまうかもしれません。

周辺確認が済んだら、次は物件の共用部(廊下や自転車置き場など)を見ます。ここが綺麗なマンションは、住人の質が良い、もしくは管理が行き届いているといえるでしょう。

逆にゴミが散乱していたり、自転車が乱雑に停められている場合はきちんと管理されていない可能性があります。室内のチェックももちろん大事ですが、それ以外の部分もしっかりとチェックしておきましょう。

Ⅳ.室内のチェックポイント

室内に入ったら、基本的には自由に見て頂いて大丈夫です。実際にシャワーを出して水圧の強さのチェックや、気になる設備を使ってみても基本的に大丈夫です。(一応営業マンに一声かけて貰えると助かります)

一段落ついたら、間取りや資料と相違がないかチェックします。完全にその部屋の資料なら問題ないのですが、同じタイプの別室の資料(共有の資料)という事も多いです。壁紙の色が違ったり、設備の種類(システムキッチンかどうかなど)が資料と異なる場合もあります。

もし違いがあれば、資料にメモしたり、写真をとっておきます。ちなみに気に入った部屋なら、写真は多めに撮っておいた方が良いと思います。引越し準備の際に結構重宝します。

それから、室内をチェックする際には、個々の設備のチェックの他に、全体の使い勝手のチェックも大事です。

全体の使い勝手のチェックのコツですが実際に家具を置いたイメージをする事です。例えば、下記の間取りの部屋なら、私ならこうチェックすると思います。

チェック画像

もし2DK以上のファミリー物件をお探しなら、ここが寝室で~、ここが子供部屋で~、とどの部屋を何に使うかのまでイメージして見てください。

一度の見学で納得するには、個々の設備を実際に使用しても良いのでしっかりチェック、家具配置のイメージをして全体をチェック、の2つが大切です。

Ⅴ.見落としがちなチェックポイント

見落としがちなチェックポイントを箇条書きでご紹介します。ここからは全部見る必要はありません。気になる部分だけチェックしてください。

・風通しの悪い部屋だと、クローゼットや窓付近にシミやカビが出来やすいので要チェックです。
・ベランダから線路が見えたら、必ず電車が通るまで待って騒音チェック。
・エアコンや給湯器の年式が古すぎないか。大体10~15年が交換目安です。
・隣の部屋との境界の壁を軽くコンッとして、壁が薄くないかチェック。
・隣の部屋の住人はどんな人か。おすすめするわけではありませんが、玄関やベランダを見れば、性別、家族構成、綺麗好きかどうかなど分かります。
・最寄りのコンビニ、スーパー、駅が遠くないか。グーグルマップで調べられます。

・部屋が傾いてないか。床が傾いている物件も意外と多いです。
・コンセントの位置。できれば図面にメモしておきましょう。
・マンションのエレベーターやエントランスに、騒音注意や不法侵入があったなどの張り紙が複数貼られていないか。
・「物件住所や物件名」+「事件」などで検索して、過去に事件のあった物件で無いかチェック。「大島てる」という事故物件情報サイトも便利です。

全て完璧な物件はなかなか無いと思いますので、ご自身が重要だと思うものを優先的にチェックして見てください。

正直言って、お部屋探しは大変です。考えることや、見なければいけない箇所がたくさんあります。

しかし、その後数年間住み、一日の大部分を過ごす場所です。ずっと不満を抱えて過ごす事にならないよう、是非しっかりと内見でチェックをして、ぴったりな部屋を見つけて下さい。

その他の参考記事はこちらです。

>賃貸物件の探し方まとめ

>初めてのお部屋探し~不動産屋来店ガイド~

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