賃貸物件の築年数の目安~何年以内なら住める?~

築年数

賃貸物件の築年数は重要な情報です。お部屋探しの際に、築年数を重視して探される方も多いと思います。

ただ、築何年ならどの程度の設備やお部屋の綺麗さなのかは、イメージがつきにくいと思います。

もちろん基本的には新しい物件の方が、現在の需要にあった「設備」「間取り」になっているため満足しやすいです。

しかし、築年数が経っている物件でも、毎回リフォームはされますし、快適に住むことが出来ます。

今回は、築何年ならどの程度の中身になるのか、各築年数ごとの目安や注意点、メリット・デメリットなどをご紹介して行きます。

1.新築

新築とは「築1年未満で、かつ未使用の物件」の事をいいます。

新築のメリットは、新しく綺麗なだけでなく、現在の流行にあった最新の設備が揃っている事です。最近ですと、浴室乾燥機やシステムキッチンは当然ながら、ウォークインクローゼットがあったり、リビングがかなり広めに作られていたりした部屋が人気があります。

また、築1~5年の物件と比べても家賃が高いわけでもなく、むしろ少し安めの設定にされる事も多いため、お探しの条件の中に新築物件があればおすすめです。(新築時から空室が出るのを避けるため、割高な家賃設定にはされづらいです)

新築の数少ないデメリットとしては、退去時に「もともとあったキズです」などの言い訳が出来ないため、入居中にキズをつけたりすると、予想外の費用を請求される可能性がある事でしょうか。

2.築1~5年

いわゆる築浅と呼ばれる物件です。

築5年以内の物件であれば、設備も現在の流行にあったものが使われていますし、過去に入居者がいたとはいえ、クリーニングやリフォームもされているので、非常に綺麗です。

よく「新築限定」でお部屋探しをされている方もいらっしゃいますが、「新品じゃなきゃ駄目」という方以外は、築5年までの物件は選択肢に含めて探してみて下さい。

一度見学に行って頂ければ、新築じゃなくても満足いただける可能性が高いです。

3.築6~10年

まだまだ新しい物件ですが、物件によっては現在の設備と差が出て来てしまっている事もあります。

設備も間取りも、おおよそ5年か10年でトレンドが変わることが多いため、物件によっては、築浅と比べると一世代前感が出てくるかもしれません。

建築当時に力を入れて建てられた物件や分譲マンションなら良いですが、コストを抑えて建てられた物件だと、キッチンが段落ち型だったり、トイレにウォシュレットが付いてなかったりしてきます。

段落ちキッチン

段落ちキッチン

特に水回りに設備の差が出やすいので、物件資料や写真で予めしっかり確認をとっておきましょう。

とはいえ、室内や設備はまだまだ綺麗だと思います。設備、間取りに若干差が出てきますが、室内はまだまだ綺麗なのが築6~10年までの物件です。

4.築11~15年

そろそろ築年数に気になる部分が出てきます。

「エアコンの耐用年数が約13年」「給湯器の耐用年数が約10年」など、設備の入れ替えの時期になってきます。しかし、賃貸物件ですと、このタイミングですぐに交換されるオーナーさんは少ないです。

つまり、10年以上たった交換前の古い設備が使われている可能性が高くなります

もちろん壁紙などはリフォームされると思いますので、壁は綺麗ですが、床や建具、設備などには少し年数を感じやすくなります。

見学時には、エアコンや給湯器、トイレなど特に設備面をしっかりとチェックしてみて下さい。

5.築16年~25年

この頃になると、設備の入れ替えも順次されていることと思います。

ただしエアコンは新しいがトイレはそのままなど、オーナーさんの考えで入れ替え済みの設備とそうでない設備が混在しています。ご自身が重視される設備を重点的にチェックして下さい。

間取りも少し昔の間取りになりやすく、リビングが小さかったり段差が多いなどの差も出てきます。

また、特に郊外では、築浅の物件があまり建っていないので、この年代の物件がメインの選択肢になることもあります。

注意点として、この年代の物件は、同じ物件でも部屋ごとに痛み具合や設備がバラバラです。写真だけで判断せず、必ず実物のお部屋を見に行くようにして下さい。

6.築26年~35年

この年代になると、室内や外装をフルリフォームされている物件も多くなってきます。

逆に全く手を加えられていない物件は、入居してからも入居者の要望に答えてくれないオーナーさんの可能性が高いので、選択肢から外してしまって良いでしょう。

リフォームやリノベーションをされている物件は、「見た目」「設備」は綺麗になっていますが、「建具」や「根本的な造り(間取り)」の部分は変わっていません。

リビングの形が悪かったり、洗濯機置場が使いづらい場所にあったりする事もありますので、物件見学時にしっかりと部屋の使い勝手をイメージする事が大事です。

7.築36年以降

築36年以降、特に1981年(昭和56年)以前に建築されたマンションは、耐震面の観点から、あまりおすすめは出来ません。

1981年以前に建てられた物件は、「現在の新耐震基準」を満たしておらず、「旧耐震基準」の物件になってしまいます。

いくらリノベーションで室内が綺麗だったとしても、構造面は覚悟して入居する必要があります。

まだ「鉄筋コンクリート造」「鉄骨鉄筋コンクリート造」のマンションでしたらまだ安心ですが、この年代の「鉄骨造」「木造」の物件は選択肢から外すことをおすすめします。

(参考)>マンションの構造の違い~お部屋探し目線でのおすすめの構造は?

8.まとめ

築年数は、物件探しの条件の中でもかなり重要度が高い要素です。

新しめの物件が良い方なら「築10年まで」くらいがラインでしょうか。

築年数を気にされない方でもなるべく「築35年まで」で探されるのがおすすめです。

もちろん「構造」や「オーナーさんの管理の仕方」によっても、快適に住める期間は変わってきます。

ご自身で、築何年くらいまでの物件なら許容範囲なのかを確認しておくと、お部屋探しが非常にやりやすくなります。

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>人気の部屋向きは? それぞれのメリットデメリットは?

>マンションの構造の違い~お部屋探し目線でのおすすめの構造は?

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