不動産営業ってどんな仕事?~賃貸営業の仕事内容と一日の流れ~

どんな仕事画像

私は今、不動産仲介店舗で「仲介営業」「賃貸営業」「カウンターセールス」と呼ばれる仕事をしています。

おそらく不動産の仕事の中でも、一番イメージしやすい仕事だと思います。CMで良く見る「エイブル」や「アパマンショップ」なども仲介店舗になります。

ただこれから不動産業界に就職、転職される方は、いったいどんな仕事をしているのか気になっていることも多いと思います。

今記事では、現役の営業マンが、「不動産会社の仕事内容」「1日の流れ」を詳しくご紹介していきます。

1.賃貸営業の仕事内容

賃貸営業の仕事は、大きく分けると下記の3つになります。

①インターネットに物件情報を掲載する
②来店されたお客様の対応
③契約の事務処理
クレーム対応やオーナーとの相談など細かい仕事はたくさんありますが、基本は上の3つがメインになります。

賃貸営業というと、カウンターでお客様の対応をしているイメージが強いと思いますが、接客は全体の3分の1くらいの時間しかしていません。

残りの時間は、ネット入力作業や事務処理などパソコン仕事が多いです。

それでは、それぞれの仕事内容を詳しく見ていきましょう。

①ネットに物件情報を掲載する

「物件入力作業」「ネット掲載」と言われる業務です。

今はほとんどのお客様はインターネットでお部屋探しをしています。不動産業者は、インターネットに新鮮で豊富な物件情報を掲載し、それを見たお客様からの問い合わせや来店を待ちます。

つまりネットに物件を掲載しなければ、ほとんどお客様は来てくれません。なので「ネット掲載」は地味ですが、とても大事な業務になります。

具体的には、新たな空室情報を見つけたら、すぐに条件やコメントなどをネットに掲載します。

もし部屋の写真がなければ現地まで撮りに行き、編集して掲載します。

新築マンションのネット入力などは、それだけで半日かかる事もあります。

一日中パソコンと向かい合って物件を入力するのは、なかなか大変です^^; 自分の売上や成績には直接影響しないので、入力をサボる営業マンも多いです。

②来店されたお客様の対応

インターネットから物件に問い合わせがあれば、メールや電話で対応してお客様に来店して貰います。

希望の条件を聞いて、希望に近いお部屋を何件もご紹介して、気になるお部屋はご案内します。来店から案内が終わるまででおおよそ2~4時間くらいかかります。

土日などは1日3~4組のお客様が来る事もあり、そんな時は対応だけで1日が終わります。お昼を食べる時間が無いこともありますね。

このあたりは、営業マン同士でフォローしあえる職場環境かどうかが重要だと思います。

フォローの無い職場だと、休日出勤して接客したり、残業したりも多くなってしまうでしょう。

③契約の事務処理

お部屋の申込を頂いた後から「鍵渡し」までの事務処理も大事な仕事です。

・申込書の送付(抜けがあればお客様に確認して修正)
・入居審査や家賃交渉
・契約書のチェック
・重要事項説明書の作成と説明
・初期費用の請求や入金処理
・エアコンクリーニングなどのオプションの手配
・採寸や、入居前のルームチェック

パッと思いつくだけでもこれだけの業務を、鍵渡しまでに行わなければなりません。

ここをスムーズにこなせるか、トラブルになってしまうかで、お客様の満足度は大きく変わるので気の抜けない業務です。

たまに、「3日後に入居したい!」というような急ぎのお客様もいらっしゃって、そんな時は残業を覚悟する事になります(笑)

2.賃貸営業のノルマの有無やブラックという噂は本当?

賃貸営業も営業職なので、やはりノルマに近いものはあります。

毎月、その月の目標売上額を上司に設定され、その数字を追いかける形になります。

もし目標に達しないと、注意されたり、評価が下がってしまいます。さらに、売上によって歩合給がつくシステムの会社が多いので、最低限の目標に達しないと、給料も最低額しかもらえません。

ちなみに私の会社は、時期によって変わりますが、売上120万円~200万円前後が毎月の目標額になっていました。契約数だと約8~15契約くらいでしょうか。

また、売上90万円以下だと歩合が全くつかず、最低限の給料しか貰えませんでした。

給料体系についてはこちらにも詳しくまとめてあります。

>賃貸営業職の給料はいくら? 歩合はどのくらい?

賃貸営業はブラック?

営業職ですので、歩合をたくさん稼ごうと思えば、それなりの残業や休日出勤は必要になってきます。

特に仕事に慣れるまではそれぞれの業務に時間がかかってしまうので、夜11時頃まで残業していた時期もありました。

ただ自分のやる気次第ですので、最低限の給料でも良いという方は、残業無し、休日出勤無しで働く事もできます。

さらにスケジュールも自分で自由に決められるので、サボって車で昼寝する事も出来ます。

稼ぐぞというやる気のある人、自分で自由に動きたい人には、賃貸営業は向いていると思います。

3.不動産営業マンの1日の流れ

私の会社の1日の流れをご紹介します。来店予定が1件の日はこんな感じです。

09:30  出社・朝礼PC画像
10:00  メールチェック・問い合わせ対応
10:30  新着物件のネット入力・接客の準備
 ↓
12:00  お昼休憩(いつ行ってもOK)
 ↓接客画像
13:00  お客様来店・接客
14:00  物件案内
 ↓
16:00  契約の事務処理
 ↓処理画像
18:00  鍵渡しや重要事項説明
19:00  閉店・終礼
19:30  退社

来店のある日は、あっという間に時間が過ぎる気がします。

逆に何も無い日は1日中ネット入力をしているので、時間が経つのが遅い気がします。

ただ自由にスケジュールを決められるので、用事が終わったら、帰りに有名なラーメン屋に寄っていこう、みたいな事も出来ます。

あるラーメンを食べたいがために、ラーメン屋の近くにわざわざ仕事を作って行った事もあります^^

4.まとめ

営業の仕事は、接客だけでなく、事務処理や地道な業務もかなり多いです。

しかしそれら全てが売上に繋がっているので、どれも大事な業務といえます。

また、賃貸営業は、やる気があればいくらでも仕事はありますし、それだけやりがいも大きいです。

頑張ったぶんだけ、歩合として給料に反映されるのも嬉しいと思います。

逆に、与えられた作業を黙々とこなしたい、というタイプの人には向かない仕事かもしれません。

これから不動産業界に入る方は、自分の希望にあった仕事を選べるよう、この記事が少しでも参考になることを祈っています。

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